再生めっき

reproduction plating

環境とコストを真剣に考えて生まれた
業界初「再生めっき」

Our Business

再生めっきとは

一から製品を製作してめっきするのではなく、一度利用した製品の亜鉛被膜を除去(剥離)して再度めっき(以下 再生めっき)する技術があります。従来は、剥離時に利用する塩酸と、亜鉛や素地の鉄から発生する酸(以下 廃酸)は特別産業廃棄物として廃棄されるため、環境・コスト面で課題があり、また剥離工程中に大量に発生するガス(水素)が作業性・設備にも悪影響を及ぼすため大規模に再生めっきを行うことは難しい状況でした。

そのため当社は作業負荷や設備負荷をかけずに、産業廃棄物を資源化することで環境・コスト面の課題を解決するため2016年度愛知県の補助事業として基礎研究、2018年度に愛知県の補助事業として設備導入を行いました。溶融亜鉛めっきはそもそも鉄を錆から守り、長く製品をご利用いただく「Reduce(リデュース)」の技術です。この設備導入により一度利用された製品に再度めっきを施す、「Reuse(リユース)」、他の鋼材と組み合わせる事で他製品とする「Recycle(リサイクル)」と3Rに基づいた環境にやさしい事業を大規模に実施する事が可能となりました。この独自のシステムは業界初の試みであり、2018年からの3年間の優れた運用実績により2022年に愛知環境賞優秀賞を受賞するに至りました。

Cost Cut

コストカット

通常、製品を一から作る場合は、

①鉄製品製作+②溶融亜鉛めっき工程の2段階に分かれます。

再生めっきの場合(リユースの場合)、酸化した亜鉛を一度除去するため

③亜鉛剥離の費用は別途必要となりますが図示した通り、①の費用は発生せず、コストメリットが大きくなります。

【コスト項目】  

①鉄製品製作

(1)材料費(鋼材に関して)

(2)加工費(切断、穴あけの一次加工~曲げ・溶接など二次加工まで)

②溶融亜鉛めっき

③剥離(亜鉛剥離)  

なお配送費は含まれておらず、一般的に①と②は別の会社で行うため配送が必要となります。再生めっきの場合、当社単独で実施できるため配送費用のコストカットも可能となります。

業界初「再生めっき」で
環境課題に寄り添う

新作の製品の場合は①が必要であり、材料である鉄(の精錬)及び加工、配送に二酸化炭素(以下CO2)が多く排出されます。

一方、再生めっきの場合は①は不要となり、①のCO2排出分を抑制できます。 

また産業廃棄物の観点では、上記に示した通り通常では剥離工程を行う場合大量の産業廃棄物が発生しますが、当社の独自システムにより廃酸の資源・再利用化に成功できたため環境負荷を抑える事に成功しています。 

2年に1度更新しているエコアクション21で一般公開されている資料を用いれば、原単位当たりのCO2排出量及び産業廃棄物の割合が算出でき、環境に優しい事はもちろん、ユーザーや一般の方にも分かるよう視える化も図っています。 

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